「もっと人生を良くしたい」という人も
「まぁ、自分はこんなもんかな」という人も
少しでも人生を変えられたら・・・
という気持ちがあるならば今日の記事はオススメです♡
前回の続きになります。
人生を変える方法・その1は ❥ こちらから
人生を変える方法・その2は❥ こちらから
人生を変える方法・その3は❥ こちらから
今回は、トラウマが与える影響について綴りたいと思います。
今日のゴール:過去の痛みの原因を知って楽になる
・こんなことを意識しながら読み進めてください・
脳も腸も蝕むトラウマが与える影響
そもそもトラウマって何?
トラウマや愛着障害があると
幼少期から脳の発達に影響し
人生全体に影響を及ぼしていくと言われています。
では、トラウマって何でしょう?
トラウマとは外傷体験のことで
大きく傷つくような経験や恐怖のよって起きる心の傷のこと。
そして、あからさまに傷つくような体験でなくても
トラウマになりうるそうです。
ちょっとした一言に傷ついてずっと引きずる。
過去の失恋が影響して恋愛がうまくいかない
なんていうのも一種のトラウマかもしれません。
そして
トラウマはホルモン、脳にも影響を及ぼします。
強いトラウマがあると、コチゾールというホルモンが出て
これが脳の海馬の細胞を傷つけ、記憶障害を起こすのです。(中略)
ちなみに、トラウマという言葉は
精神分析学を確立したフロイトが活躍した
1800〜1900年代に確立した概念で
現状では脳そのものが物理的に傷ついていることを表すものとされています。– 苫米地博士
(※海馬は記憶の中枢。アルツハイマーの人は海馬が萎縮する。
いくつになっても鍛えることは可能な部位。)
そして
トラウマとはまた別の概念になるのですが
愛着(アタッチメント)というのがあります。
愛着とは他者との絆のこと。
赤ちゃんの時にいっぱいいっぱい愛されると
この世は安心安全な場所なんだ〜ってなります。
でも、愛着が形成される主に0-2歳に
愛情不足
スキンシップ不足
虐待
不適切な養育などにより
安定した愛着が形成されないと
社会との関わりが不自然になってしまう
ということが起きます。
コミュニケーションが不得意で
うまく適応できなかったり
ストレスに弱く、生きづらさを感じるなど
大人になっても愛着障害は日々の生活に
影響を及ぼします。
私はずっと、トラウマというのは辛い経験によって
心が傷ついた状態だと思っていましたし
「精神的外傷」っていうくらいなので
やっぱり心の問題だと思っていたのですが
それだけではなく、脳が傷つくというのは
ちょっと衝撃でした。
そして、それらは生物学的な現象であることも
わかってきています。
腸内細菌の異常と幼少期のトラウマ、愛着
そして現代病は密接に関わっているということです。
現代病とは、休んでの疲れが取れない
慢性疲労症候群や
自分の細胞が自分の細胞を攻撃してしまう
膠原病やリウマチ、自閉症など。
これらも、腸内細菌や脳の炎症と
密接に関係しているということが
わかってきています。
おそらく、これらの現代病と言われるものに関して
なんかおかしいなと感じている方は多いと思います。
生活環境は清潔になっているのに
増えるアレルギー。
昔よりもはるかに豊かになっているのに
増える心の病気。
数値では異常がないのに疲れが抜けない。
食生活が豊かになればなるほど増える
成人病。
「トラウマ・愛着障害・腸内細菌・脳・現代病」
これらには関係性がある。
ということは、もしかしたらここに
人生を好転させるキーが隠されているのかもしれない
という見方もできそうです。
だから、傷ついている子供に対して
過去世やカルマを持ち出すことは
ナンセンスではないかと個人的には思うわけです。
(何かに取り憑かれているかもしれない、とか。)
人は何か不幸なことが起きた時
(いじめ、事故、天災などなど)
因果応報、過去の行いの報いを
今、受けているという考え方もあります。
だから、いい行いをしましょう、と。
情けは人の為ならずですよ、と。
それはそれでいいのですが
現に「傷ついた」という事実が
目の前にあることに対して
過去世やカルマを持ち出すのは
あまりにも乱暴なのではないかと。
そんなことを頼るべき周りの大人が言ってしまったら
その子の傷ついた心のやり場はなくなってしまうのでは?
パタンと心の扉を閉めちゃいますよ。
平気なふりして、また大きく傷つくわけです。
もしかしたら、そのイジメ(する方もされた方も)は
愛着が形成されるべき時に
うまく形成されずに育ったため
その子はうまく周りとコミュニケーションが取れない
ということに悩んでいるのかもしれない。
全く記憶のないような幼い頃の環境の影響で
苦しんでいるのかもしれない。
そう考えると、大人であるこちら側の態度に
問題があったのかもしれない。
原因はどこか遠くにあるのではなく、目の前に
むしろ私たちの中にあるのかもしれない。
だからと言って、幼少期に形成された脳や腸の形を
そして、それによって形成された人格を
簡単に変えられるのかといったら
そうではないかもしれません。
でも、それを引きずったまま生きて行って
いいのかというと、そうではないはずです。
必ず、解決策はあるはず。
だから、まず私たちにできることは目の前の事実
(不幸と思われる現象であれ、傷ついた気持ちであれ)を
事実として受け止めて
存在を丸ごと愛してあげること。
そして、他者だけでなく、自分自身に対しても
きちんと愛情を持ってケアしてあげること。
目の前の苦しみから逃げるのではなくて
もしかしたら、それをひっくり返すのは遠くにある
画期的な方法ではなく
人としてものすごく基本的なことなのかもしれません。
腸内細菌と愛着
愛着とトラウマが混ぜこぜになりそうなので
まとめます。
愛着 ►
0-2歳の養育環境で形作られる
養育者(主に母親、常に身近にいる人)から
受けた世話による影響
安定型・回避型・両価型・無秩序型の
4つのパターンに主に分かれる
心ではなく、身体に記憶されたパターン
そのパターンを使って、対人関係を築いていく
大人になってもほぼ、そのパターンは変わらない
幼い頃の経験のため、記憶には残っていない
トラウマ ►
外傷体験
大きく傷つくような経験や
恐怖のよって起きる心の傷
その経験により脳も損傷する
記憶に残っている
そして近年、「第二の脳」ということで
注目を集めている腸ですが、その腸内細菌と
愛着・トラウマに関係があるとは
どういうことでしょうか?
腸内細菌を持たないマウスと持つマウスによる
こんな実験結果があります。
腸内細菌を持たない場合 ►
直前の探検した場所や感情の記憶がない
(愛着は右脳が関係する記憶であり
視覚や空間の把握に関係する。
そうした記憶がない。)
トラウマになるような環境を与えても
不安やトラウマを感じない
危機や敵を避けることもない
外の世界への環境に適応する愛着が形成されない
つまり、腸内細菌がないと
空間記憶がない
愛着が形成されない
敵を避けることもない
腸内細菌は私たちの愛着の形成と大きく関わっていて
さらに脳の発達にも不可欠な存在。
ざっくりと、心の問題と捉えていたことが
実は腸内細菌によって作られた
パターンであるならば・・・?
腸内細菌とトラウマ
そして、腸内細菌は愛着以外にも
大人になってからの私たちの気分にも
大きな影響を与えているようです。
腸内で暮らす微生物は…私たちの感情を調整している
おもな神経伝達物質のほとんどすべて
(注目すべきものは、GABA、ドーパミン、
セロトニン、アセチルコリン、ノルアドレナリン)
さらに精神活性作用をもつホルモンまで
大量に生産する役割を果たしている。– キャサリン・マコーリフ
つまり、腸内細菌は感情のコントロールに
関わる物質やホルモンを生産している。
ふたりは初期に行なった試験で
健康な若い動物にストレスを加えながら育ててみた
(そうすれば動物は確実に不安を抱いたおとなに成長する)すると、その動物の腸内細菌は
もっと穏やかな環境で育った動物とは
大きく異なることがわかった。– モイセズ ベラスケス=マノフ
つまり、腸内細菌はトラウマとも
大きく関係しているということのようです。
ストレス(トラウマ)を感じながら育った人は
腸内細菌の量や種類が激しく少なく
鬱や不安に苦しむ割合が多い
という研究結果も出ています。
成長過程の環境の影響ってすごいですね。
そして、人生早期のトラウマ的体験が
脳の発達に影響を及ぼすと言われているので
トラウマは腸にも脳にも大きな影響を及ぼし
その後の人生にまで大きな影響を与えると言えそうです。
こうなると、自分の思いとは裏腹に
幼少期から多感な時期に外からの影響を
強く受けてしまった人
それによるトラウマを抱えながら生きてきた人は
絶望的な気分になってしまいますよね 😥
ここで、トラウマへの反応を見て見たいと思います。
人はトラウマとなるような状況に直面した時に
「闘う・逃げる・麻痺する」
このような反応を示します。
麻痺するというのは
もうあまりの酷さに固まっちゃった状態。
特に子供は与えられた環境から逃げるのは難しいので
生き延びるために自ら麻痺して
自分を守るという反応を起こします。
これらの反応はどうやって起きるかというと
内臓と脳を繋いでいるのは背側迷走神経といわれるもので
内臓からの支持を脳に伝達しています。
とんでもない危機的状況に遭遇すると
内臓がわーわーわーと騒いで、脳に伝達が生き
パニックになり何も考えられなくなって逃げ惑う。
(ハラワタが煮えくり返るという表現があるように
どうしようもない状況に陥るとお腹のあたりが
ムカムカしたり、ぎゅーってなったりしますよね。)
そして、さらに強烈な状況に陥ると
さらに内臓はギャーギャーってなるのですが
強烈すぎて危険なため
背側迷走神経によるシャットダウンが起こり
脳への伝達は遮断され固まってしまう
(つまり麻痺状態。解離と言います。)
トラウマを感じないように
痛みすら感じないように
苦しみから自分を守るために、意識を飛ばす。
こうやって、幼少期に経験してきたトラウマは
私たちの体のメカニズムに大きな影響を
与えるんですね。
腸内細菌が変わり、ホルモンにも影響が及び
その影響を受けて脳は発達し
その状態で社会と接し、人生を作っていく。
解決策と行動プラン
では、もしもトラウマを抱えていたり
自分の記憶にはもちろんないけれど
愛着障害なのでは?
と感じるようなことがある場合はどうしたらいいでしょうか。
「腸と脳」がポイントなら、心だけでなく
腸と脳のケアをすることが
解決の糸口となるのではないでしょうか。
ということで、私たちがすぐにできること!
・腸内細菌を整えるプロバイオテクスを使う
専門家でも懐疑的な人はいますが
トラウマを抱えている人は腸内細菌が
少ないと言われているので
使ってみる価値はありそうです。
プロバイオテクスとは
ビフィズス菌や乳酸菌といった腸内細菌を
使ったサプリメントで、アレルギーの改善などに
効果があると言われています。
納豆やヨーグルトの発酵食品を摂取して
腸の働きを整えるのもいいですが
プロバイオテクスを使ったほうが
ガツンと効果がわかるかもしれません。
ちなみに、一気にたくさんの 細菌を摂取した方が
荒れた腸内環境に聞くそうなので
使い始めは150億CFU以上の菌が
入っているものの方が良いそうです。
サプリメントは合う合わないがあると思うので
あとは使いながら、体と相談。
・食事の改善
腸内細菌の構成はそう簡単には変わらないけれど
食事を変えることで、その期間は腸内細菌に
変化が見られたという報告もあります。
なんだ続けないと意味がないのか
と思ってしまいそうですが、体にも心にもいいのなら
ずっと続けることに何の問題もないですよね?
今食べているものを、別の食材に変えるだけなので
食費がかさむということもなく
むしろ外食や食べる回数が自然と減っていくので
食の改善は有効だと思います。
発酵食品をとるのもおすすめです。
自家製の発行野菜は本当に美味しくて
腸内環境が整うのを実感できました♪
・瞑想をする
脳と腸がお互いに影響し合っているのなら
脳にいいことを。
瞑想は科学的にも効果が証明されているので
おすすめです!
・運動をする
心と体と脳にいいことを。
特に自然の中で歩いたり、軽い運動をするのは
マッサージなどよりもストレス解消の
効果があります。
・自己観察、言語化する
脳がシャットアウトしてしまうような
トラウマを抱えている場合
おそらく自分の感情がわからない
という場合も多いと思います。
辛い経験から自分の心を守るために
麻痺状態にしてきたわけですから
嬉しい悲しい、好き嫌いが感じにくい
さらに、自分が幸せになれるわけがないとか
やりたいことがない、ということもあると思うのですが
その場合も自己観察と言語化は有効です。
自分の本当の気持ちを俯瞰して観察して
さらに言語化する。
今、嬉しいと感じた、こういうことは不快だ
なんで不快と感じたのか、などを細かく観察して
頭の中でぐるぐる考えるだけでなく
さらに書き出すなどして、外に出してあげる。
地味なことのようですが、そうすることで
だんだんと本当の気持ちが見えてきますよ。
・トラウマさえもバネにして味方につける
その経験があったからこそ、人の痛みがわかる。
それを乗り越えるために
たくさんの学びを得て仕事に活かしている。
そういうことってありますよね。
「私はこんなトラウマがあるためにこうなってしまった」
と被害者意識を持ち続けるか
「この経験があったおかげで今の自分がある」と
その経験さえもバネにして自分の人生に活かしていくか
どちらを選ぶのも私たちの自由です。
まとめ
愛着・トラウマは
腸内環境や脳の形成に影響を与える。
”心の問題”と片付けずに
これからは腸や脳にいいことをしてあげる
というアプローチでも
改善を見込めるのではないかと思います。
食も運動も瞑想も自己観察も
お金もかからずにすぐにできることなので
生きづらい、疲れやすいという方は
今すぐにでも取り組んでみてください。
望まないトラウマを感じるような環境で
育ったからといって
それに振り回され続ける必要なんてないんです。
自分で自分をコントロールできる。
振り回され続けてきた運命を
これからは自らの手でハンドリングして
自分の人生を取り戻しましょう♡
次は、断捨離?風水?理想の人生を作るための
空間オプティマイズ方法です。
ご質問やご要望がありましたら
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